T20 (Think20) Japan 2019 5月下旬に東京で開催
G20サミット(金融・世界経済に関する首脳会合)が2019年6月28、29両日に大阪で開催されるのを前に、G20参加国の政策研究ネットワークである“T20(Think20)会合”が5月下旬、東京で開催されます。G20サミット、T20の日本での開催は初めてです。
日本は2018年のアルゼンチン・ブエノスアイレスでのG20サミット後、G20議長国になりました。これに伴い、T20(Think20)と呼ばれる20カ国の有識者・シンクタンクによる政策研究ネットワークが昨年12月4、5日に東京でキックオフ会合を開催し,5月の本会合に向けての活動を開始しました。同会合には,山田賢司外務大臣政務官が出席し,河野太郎外務大臣主催レセプションが行われました(https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000552.html)。
日本は、議長国として貿易・投資、インフラ開発、気候変動・環境などの10の議題についてタスクフォース(TF)を設け、協議を進めていきます。最終的に2019年5月下旬のT20本会合で政策提言書をG20サミット議長に提出する予定です。
T20本会合は、アジア開発銀行研究所(ADBI)、日本国際問題研究所(JIIA)、国際通貨研究所(IIMA)が共催団体となり、G20各国の有識者・シンクタンク関係者が約500人出席する予定です。
10のタスクフォース(TF)は、以下の構成になっています。
- TF1:持続可能な開発のための2030年アジェンダ
- TF2:安定と発展のための国際金融アーキテクチャー、暗号資産とフィンテック
- TF3:気候変動と環境
- TF4:インフラ投資の経済効果とファイナンス
- TF5:アフリカとの協力
- TF6:社会的一体性とグローバル・ガバナンス、政治の未来
- TF7:デジタル時代における勤労と教育の未来
- TF8:貿易、投資とグローバリゼーション
- TF9:ファイナンス・テクノロジーの発展に直面する中小企業政策
- TF10:人口高齢化とその経済的影響、移民問題
なお、G20サミットは、G7(議長国順に仏、米、英、独、日、伊、加の7カ国とEU)に加え、アルゼンチン、豪、ブラジル、中、印、インドネシア、メキシコ、韓、露、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ(アルファベット順)で構成されています。
T20は、G20のエンゲージメント・グループの一つで、G20の「アイデア・バンク」と位置づけられています。メキシコがG20議長国だった2012年から始まり、露、豪、トルコ、中、独、アルゼンチンの順で開催されました。
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Tel:+81-3-3593-5500
なお、T20に関する詳しい情報は www.t20japan.org.でご覧ください